車もテレビも携帯もしくみは知らないけど、使っているし、使えている。
こわれれば修理に出せばいい。直らないなら買い替えればいい。
からだのしくみもよくわからないけど、普通に生きている。
「病気になれば医者がなんとかしてくれる。」
「それで、いいんじゃないの?」
治らないなら・・・・買い替えはできないか・・・・だから知る必要があるのです。
歯もからだの一部。見える骨、それが歯です。
歯の内部には神経もありますし、血液も流れています。
その内部から表面へと水分が流れていて、排泄もしています。
歯の根の表面には受容器と呼ばれるセンサーがあり、ありとあらゆる状況に対応できるように防御ネットワークもあります。
村津和正先生は、「歯臓」という概念を提唱しました。
歯は中枢でもあり、循環系でもあり、排泄系でもあり、免疫系でもあり、ホルモン系でもあり、もうそれはひとつの生命体のしくみを備えています。
それが、私たちの「歯」です。
「つながっている?」、当たり前です。もともとはひとつの受精卵から、からだはできているんですから。では、いろいろな視点でみていきましょう。
例えば、上の前歯は、胸椎1番と冠動脈と関連があるということです。
この歯に不調があるということは、冠動脈の循環障害がいくらかあるのかもしれません。循環障害があれば、頭痛や首こり・肩こりもおこります。
逆に、そういう状況がからだにおこっているから、急にむし歯になったり、症状が現れたのかもしれません。
例えば、上の前から6番目の歯の調子が悪いとしましょう。
この歯は、胸椎6番と広背筋と関連があります。
肩甲骨の下部に張りがあったり、腰痛、腕を挙げにくいなどの症状があれば、歯の調子も悪いかもしれないし、なかなか症状が改善しないかもしれません。
中医学における歯とからだの関係について触れていきます。
前提として、
歯自体は、腎臓と関連があるとされています。
腎臓の働きがよければ、歯・骨・髪・爪が健康で丈夫ということです。
歯ぐき全体は、脾臓や胃と関連があるとされています。
脾臓や胃の働きがよければ、歯ぐき・筋肉が健康で丈夫ということです。
例を出してみましょう。
「下の親知らずが腫れている」としましょう。
親知らずは、心臓・小腸とつながりがある位置にある歯です。
そして中医学では、心=火を表します。
これまでに何度も腫れたり、処置をしてもなかなか症状の改善がみられない場合は、心臓に疲れがあったり、十分に機能していないという見方も必要かもしれません。息切れ、心臓衰弱、血液循環障害など。
歯や歯ぐきに不調があるのに、歯科医院で検査をしても原因がわからない。
今までに何度も何度も同じ歯がむし歯になったり、調子が悪くなる。
どうして、この歯だけがぐらついているのか。
同じものを食べているのに、同じように仕上げ磨きをしているのに、どうして兄弟(姉妹)でちがうのか。
磨き残しがある歯はほかにもあるのに、どうしてこの歯だけがむし歯になったのか。
こういう場合は、からだからのサインのことが多いです。
原因はほかにあって、歯や歯ぐきに出た症状は単なる結果です。
歯をいじくりまわしても、なんの解決にもなりません。
そんな時に役立つのが、TL(セラピーローカリゼーション)という検査技術です。
興味がある方は、是非いらしてください。